岡山の風景
大学で住環境について勉強しました。僕がいた研究室のテーマは「日本の家屋と風土」。
卒業論文で近畿地方の築100年以上の家屋に現在も住んでいらっしゃる方々を訪ねて、敷地と住居全体を採寸させてもらい図面に起こすということをやっていました。
一番印象に残っているのは忍者の里である伊賀。普通に生活している家なのに、本物の隠し扉や回転する壁がついていたり、玄関の上には何気なく槍が置いてあったりと、まさにリアル忍者屋敷でした。住んでいる方に話を聞くと「この辺は先祖が忍者だから。」と、当たり前のように答えてくれました。
このように住宅や町並みは、町ごとに文化的な影響や気候的な影響が混じり合い、独自の風景を見せてくれます。SAKURA茶屋町のある倉敷市は美観地区といって古い街並みを保存している地区があります。観光客も多く有名なのですが、大学で住環境を勉強した僕が岡山に来て美観地区よりも驚いた街並みがこちら。
倉敷市だけでなく岡山市もそうですが、用水路が異常に多いんです。しかもガードレールがないのが当たり前。江戸時代から農業用に整備されたらしいんですが、街灯もなし。
当然最初に見たときは「落ちるやろ。」と一人でツッコみました。数年前から自治体も安全に配慮して柵をつけるなどしているらしいですが、それを知ったとき、思わず「気づくやろ。」と、またまた一人でツッコみました。
岡山・倉敷は本当にいい街ですが、遊びに来るときは気を付けて歩いてくださいね。そして、SAKURAに通う皆さんは塾の行き帰りに用水路に落ちることのないようお願いします。